服薬後に予想できる好ましくない副作用を注意してください!

抗精神病薬を患者さんに服用してもらうと私は次のようにに説明しています。

まずどうして抗精神病薬を服用しなけれぱならないかを説明するために、

現在起きている不都合な症状(幻覚や妄想)に脳内でドーパミンという物質が何らかの原因で増えているために起こっているという化学的事実を説明します。

服薬して症状を克服した結果、健康を戻す

そして、喩えとして、「胃のなかで胃液が增えすぎると胃炎や逆流性食道炎を起こして胸部の不快を感じることがありますね。そんなときには胃液の分泌を抑える胃薬(制酸剤)を飲むでしょう。胃酸を抑える胃薬と同じで、過剰なドーパミンのはたらきを抑える薬が抗精神病薬なのです」と說明します。

このように一般的な疾病と比較することで納得を得られることは意外と多いものです。

ただ、このように服薬の必要性は納得できたとしてもやはり実際に抗精神薬を服用することに抵抗があるのは当然です。

そこで、「多くの患者さん“あなたと同じように”最初は服薬に対抗がありました。でも待合室にいる他の患者さんをご覧になってください。服薬して症状を克服した結果、健康を取り戻しています」と付け加えます。

服薬後に予想できる好ましくない副作用

さらに、服薬後に予想できる好ましくない副作用についても説明します。

そしてそれらはコントロール可能であることが多く、ほとんどは服薬初期だけに起こるものであることも伝え、不遵守や拒菜のリスクを極力回避するようにします。

また、抗精神病薬の服用初期にだるさや眠気が起こることがありますが、その原因は薬の副作用ばかりではないことを必ず説明します。

何らかの不都合な症状が出ているとき、誰でも外的な刺激に対して過敏に反応しすぎています。

治療によりその状態から回復していくと、過敏に反応して疲れていたにもかかわらず、休んでいなかった脳が正常に疲れを感じて、脳内での処理や活動をセーブします。

こうしたことを説明するために、「休養をとらねばならないほど疲労していたにもかかわらず、それを感じないでいたことがまさに問題なのです。回復することで疲労を正常に自覚できるようになるので、休もうというモードになり、それがだるさや眠気として現れることもあります」と説明しておきます。

注意点

抗精神病薬にはさまざまな特徴があり、本来はそれらもすベて説明するほうがよいのかもしれませんが、初めて服薬するにあたってはこれ以上詳しい説明をするとかえって混乱を招いたり、難しいことを言って無理に薬を飲ませようとしているのではないかなどと誤解を受けたり、それが妄想を助長することもあるので、患者さんからの質問がない場合はこれ以上の説明は不要と考えています。

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