抗躁薬は、日本だけにあるカテゴリーで、分類される薬剤は炭酸リチウムただ一つだ。

カテゴリー

抗躁薬は、日本だけにあるカテゴリーです

まず最初に一つお断りしておきたいことがあります。

それは、「抗躁薬」というカテゴリーがあるのは日本だけであり、世界的には「気分安定薬Jと

いうカテゴリーしかないということです。

精神疾患の分類が未発達だった時代に、日本では「抗操薬」と「抗精神病薬」という分類しかな

かったため、日本独特の「抗躁薬」というカテゴリーが残ったのだろうと思われます。

躁がこのように大きく扱われたのは、おそらく発病初期から周囲の人が「治療が必要だ」と感

じるのは、日本では特に、“うつ”ではなく“躁”のほうであったためではないかと思われます。

文献によっては、前項の“気分安定薬”で述べた炭酸リチウ厶、バルプロ酸ナトリウム、カルバ

マゼピンをすベて“抗躁薬’’として分類しているものもあります。

炭酸リチウムという薬

抗躁薬のカテゴリーに分類される薬剤は炭酸リチウ厶ただ1つです。

リチウム塩が躁状態に効果があるとわかり、治療に用いられるようになったのは古く、1950年

代です。

リチウム塩はリチウムイオンとして生体内ではたらくことが当時から明らかでしたが、現在も

なお脳内におけるその薬理動態や作用はわかっていません(最新の研究から、予想される作用機

序は提言されていますか)。

また、この薬は抗うつ薬の効果を増幅するための薬として用いられることもあります(うつ病の

なかでも、激越性や難治性のうつ病相を治療する場合です)。

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