抗精神薬へのQ&A 多量摂取により副作用の出現を招く恐れもあります。

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Q:薬の効果があまり感じられないのですが、もう一回分追加して服用してもよいのでしょうか?

A:薬剤の適合・不適合を判断する際は、種類と量の2つの要素を考える必要があります

処方されている薬剤の種類自体が症状の緩和に適合しないものであるならば、質問のように追加して量を増やしたところで何の解決策にもなりなりません。

それどころか多量摂取により副作用の出現を招く恐れもあります

ですから自己判断の効果に疑問を感じたときや副作用などの問題が生じたときは、必ず処方医にその旨を伝えて、どのようにするべきかを納得するまで話し合って決めるようにしてください。

Q:薬の効果は薬を飲みだしてからどれくらいで現れるのでしょうか?

A:患者さんにはさまざまな状態(状況)があります。

病気の症状(特に幻覚妄想などの病的体験)に対して当事者が自覚をもたない場合には、何かを改善させたい、症状を取り除きたいというモチベーションがないために、効果の実感がリアルタイムで語られることはありません。

さらに妄想などは薬で完全に消褪させきれないことも多いので、何をもって[効果が現れた」とするかによって糧は異なります。

この点について患者さんは、妄想はあっても“気にならなくなった”状態を、「よくなった」と言うことが多いようです。

薬は、劇的に即効性をもつものから維持期に用いるのが最適なものなどさまざまあります。

症状にはしても副作用が強すぎるなど、患者さんには合った薬がみつかるまでに非常に時間がかかる場合もあります。

ですからこの質問の答えとしては、あくまで私が外来診療において、他覚的な判断で効果が出はじめる平均的な期間について述べます。

病的体驗に自身で悩み受診するような方は、治療意欲も高く服薬の必要性も理解しており、服薬を遵守される傾向があり、他覚的にも自覚的にも比較的早く(2週間程度で)変化がみられます。

概ね80%のケースにおいて、病状が安定し、自覚•他覚ともに納得して効果が発現したと実感できるのには8〜12週間は必要であると考えます。

8〜12週間というのは、回復を願うご本人、家族やケアにたずさわる人にとっては非常に長く感じられることと思います。

しかし、この期間を「待つ」ということが非常に大切です。

8〜12週間という期間を待たずに「効かない」と訴えていくことは、医師を追い立てることになり、その結果、一剤一剤をきちんと評価できないままに医師に追加処方を出させ、多剤併用へとつながってしまうことがあるからです。

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