認知症症状の改善は望めても、 認知症の進行を止める薬ではない

カテゴリー

アルツイマー型認知症とは

アルツイマー型認知症とは、広範な脳細胞の衰退によって起こる認知症症状です。

記銘力障害にはじまりゆっくりと進行します。画像検査ではにはじ奥上の脳の中心近くにある記憶を司る海馬の萎縮が特徴的で、これは病初期からみられます。

1970年代から80年代にかけて記憶や認知機能とアセチルコリンの関係がわかり、認知症症状がアゼチルコリンの欠乏によるのではないかといで仮説がてられました。

この仮説をもとに開発れたのがアセチルコリン分解酵素阻害薬です。

認知症症状の改善は望めても、認知症の進行を止める薬ではない

現在日本で認知症(アルツバイマー型認知症)に有効であるとされ、処方可能な治療薬に、アセチルコリン分解酵素阻害薬のドネべジル(アリセブト®)があります。

認知症の治療薬というと、認知症自体が改善して、もとに戻るイメージを頭に浮かべてしまいますが、アセチルコリン系神経機能の改善は認知症の“記憶”や“認知”面の改善に過ぎず、病気の本質を改善できるわけではありません。

アセチルコリン分解酵素阻害薬は認知症の特効薬のようなイメージで処方を希望される患者さんやご家族がいらっしやいますが、あくまで対症療法であって、 限界があるといわれていることを理解してください。

認知症の進行につれて効果が減弱することが必然だ

私の経験でも、認知症の進行をゆるやかにすることはあっても完全に改善することはなく、3~5年で効果が減弱するケースがほとんどです。

私に、担当したアルツイマー型認知症患者さんに、日本で発発(1999年11月末)されて即投与を開始したのですが、残念ながら現在でも効果が続いている患者さんはいません。

海外の研究でも、投与して5年程度でその効果が頭打ちになったり、減弱したりすると報告されています。

新しい認知症治療薬が登場してくる

ガランタミン(レミニール®)やメマンチン(メマリー®)などの、中等度から高度の認知症症状を改善する効果が期待される新しい認知症治療薬が登場してくると思われます。

臨床現場での効果の報告に関心が寄せられます。

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする