注射剤は使用頻度はかなり減っている 液剤は急性期に自ら飲んでもらう

注射剤・・・使用頻度はかなり減っている

注射剤にはハロペリドールレボメプロマジンがあります。

現在のような副作用の少ない薬剤がなかった頃には、処方において患者さんとパートナーシップを築いた上で、患者さんが積極的に治療に参加するといったことは一般的ではなく、治療者が治療の主導権を握り、指示通りに服薬させることが治療成績を上げる最良の方法であると考えられていました。

そのため拒薬に対して筋肉注射と言う投与法で、注射剤が頻繁にしようされた時期がありました。

注射剤の特徴

注射剤の特徴は、確実に体内に薬剤を注入することができ、ある一定に時間は貯留できること、そして消化管を介して分解吸収される散剤や錠剤より効果発現が早いことといえます。

しかし注射をされることから受ける“強制”のイメージや施行時の事故などを考慮した結果、「液剤」を使用することを主としています。

ただし、混迷状態や意識変容状態で服薬が困難な場合は例外的に用いています。

液剤・・・急性期に自ら飲んでもらう

液剤にはハロペリドール(定型抗精神病薬)、リスペリドンアリピプラゾーム(非定型抗精神病薬)があります。

以前は、病識画なく治療自体を拒否したり、拒薬しがちな統合失調症の患者さんに対し、家族の要請でハロペリドール液を処方したと言う経験が少なからずありました。

食事や飲み物に入れて本人に内緒で薬を飲ませることで何とか精神症状を改善させたり、安定を得るためでした。

しかしこのような投与方法を本人が何かのきっかけで知ってしまうと、食事や飲み物に対する被毒妄想につながるなど、さらに悪い結果を招く恐れも多く、私の施設では現在このような本人の許可を得ない処方はしていません。

またリスペリドン内用液が発発されて以来、ハロペリドール液を使うことはなくなりました。

リスペリドン内用液

リスペリドン内用液は散剤や錠剤よりも吸収面での差として、精神症状に対しての効果発現が早いと言われているので、特に初発の急性期の治療では患者さんの同意を得て自ら液剤を飲んでもらうようになりました。

それにより現在はほとんど注射剤は使用していません。

特に2005年に携行可能な分包包装が追加されて以来、実際に使用した患者さんからも簡便さと効果の実感から、頓服薬(臨時薬)として液剤が指定されることも少なくありません。

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